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工夫という努力

現在、設計、見積りを行なっている新築住宅にて、造作キッチンの図面作成及び見積りを行っています。

造作する場合は、既製品のキッチンを使う場合よりも、3~4割程度高くなってしまうのが普通です。
今回の場合は、メーカー品を使うと、150万円程度で済むキッチンですが、施主様のご要望にお答えするには、既製品では対応しきれないため、造作としました。

ただし、すべてを造作として、一から部品として作ると、250万円ほどの金額になってしまいます。
そこで金額を抑えるため、カウンター、パネル等は、我々が大工仕事で作り、キャビネット関係は、メーカーの既製品を使うことにしました。
すると、全体金額は、ほぼメーカー既製品と同じくらいの金額に抑えることができるはずです。

その際には、まったく規格外のことを行いますから、図面も書かなければなりません。
メーカーや家具屋さんはこういった規格外の仕事はやってくれませんから、自分たちで組まなければいけません。

こういった作業を行うことによって、当社は全体のコストを上げることなく、施主様の理想のお宅をつくっていきますので、とくに厭うことはないのですが。

この際、当社に入っている問屋さんに見積り依頼を出したところ、依頼をした翌日に「規格外なので、見積りできません。」の一文のFAXが。

結局、実際にはありえないのですが、「規格内」の仮のキッチン図面を書いて見積りをとり、そこから必要な部品を拾い出して金額を出す。という2重手間をかけて、メーカーと打ち合わせをして金額を出したのですが、こういったところに会社、担当者の姿勢が見えてきます。

「できない」、「値段があがります」というのは、簡単です。
ただ、お客様がどんなことをしたいのか、困っているのか。
自分たちの努力で解決できることなら、やるべきです。

今回の造作+既製品のキッチンも、ただ、追加をもらうだけでなく、すぱっと値引きをするだけではない、我々のひとつの回答です。

問屋さんの営業も同じこと「値引きをしますよ。」や、具体的でない「一生懸命がんばります!」だけではない、こういった努力をすることによって、今後のお付き合いの仕方が変わってくると思うのですが、この担当の方には、そういった思いは無いようです。


 
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神棚

最近は、20坪前後の敷地に、12坪程度の住宅を建てることが多く、収納計画を立てるのもちょっとした苦労です。
そんななかでも、特に苦労するのは、神棚と仏壇の収納場所。

方角のことや、なるべく人の足元に来ないこと、またあまり小さな神棚、仏壇もないので、余裕のない空間に収める場所をつくるのは一苦労。
で、「スペースに合う」サイズの仏壇、神棚を探すと言う逆の努力で、完工後、4ヶ月で、ようやく神棚が入ったのがこれ。

幅54CM、奥行き20CM高さ30CMという非常にコンパクトなサイズながら、伊勢の神様、地元の神様、もう一つ、と3人の神様の入る機能?も十分なもの。

見た目もりっぱで、これを探し出した奥様のねばり勝ちという感じです。


このスペースは、神棚だけではなく、電話、携帯電話置き場、1階の施錠リモコン、インターホン等の設備の入るいわばこの家のオペレーションスペース。
向こう側は洗面室で、洗面室に入るために引き戸を開けると、このスペースは隠れてしまいます。
 

かわったお打ち合わせ。

かわったお打ち合わせをしました。
HPを見た。という方で、住宅の建て替えをご検討とのことで、訪問。

以下、お客様とのお話し

「これから面接を始めます。先に言っておきますが、あなたは、8社目の方です。それでも話しを進めていく気がありますか?」

「はあ、お話しの内容によりますが・・・。」

「では、はじめます。これで御社が私たちと合う様ならば、これからPLANやお見積りを出す権利を得ます。 質問1、あなたの会社の企業理念は・・・・。

・・・・・・質問35、断熱方法についてお聞きします。先ほどお話ししたように、1階はガレージにしますが、1階と2階の温度差をゼロにすることができますか?

・・・・・これが最後の質問です。あなたは結婚していますか?子供は何人ですか?」


質疑応答が一通り終了しました。


「面談の結果、御社は、私たちの求める条件のボーダーラインに居ます。 ですから、PLANやお見積りを提示されても依頼をするか、わかりませんが、それでもよろしければ、資料を提出してください。」

「ひとつ質問よろしいでしょうか?」

「どうぞ」

「私の前の8社の方で、面談に合格した方はいらっしゃるんでしょうか?」

「いえ、ボーダーラインにまで達したのはあなたが初めてです。ただし、この後、あと5社とお話しをする予定なので、そちらに決めるかも知れませんので。」

「もうひとつよいでしょうか?」

「どうぞ」

「当社のHPをご覧になって、お引き合いをいただいていますので、ご存知と思いますが、今回のお話しをブログに書いてもよろしいでしょうか?」

「お時間を作って、いらしていただいていますから、御社に依頼しなかった場合は、書いてもいいです。」


と言うことですので、書きました。

ちょっと変わったお打ち合わせでした。




 

屋上緑化

ある住宅の見学会に、先日行ってきましたが、そこでちょっと気になることがあったので。

そのメーカーはとにかく「屋上緑化」を推進しているのですが、普通の構造の住宅の屋根に土を乗せ、草木を植えていました。

そのメーカーさんがどの程度の土を入れたかわかりませんが、以前、当社で屋上緑化を行った際のデータですと、通常の土を入れると、10CMの厚さの土を入れると、1?あたり、140KGから、160KG。

軽量土壌をいれた場合でも、60KGから80KG。

3CM程度の厚みで、軽量土壌を入れた場合でも、18KGから、24KG。 屋根の広さを、70?くらいとすると、1260KG~1680KG!の重量がかかります。
ちょっとした軽自動車が乗っているくらいの重量です。

最近では、マットのようなものを屋根に敷き詰める方法もあるようですが、それでも、屋根には、それなりの重量がかかるようです。

屋上緑化には、室内の気温を安定させたり、周辺の環境をよくする等のメリットもありますが、住宅において、屋根が重くなると言うことは、その分耐震性に問題が出ると言うこと。

先の阪神淡路大震災でも、屋根瓦を固定するのに、土を使って固定していた家に、被害が集中した例もあります。

そういったことを考慮に入れず、「環境にやさしい」等の「流行」に乗るだけのやり方には、ちょっと危険なものを感じました。

 

体感するショールームの工夫


また、ショールームめぐりをしてきました。
今回も、いつものルートを1日かけて廻ってきました。

その中で、いつもご紹介したいと思っていたのが、この建具メーカーのショールーム。
1つのフロアに、こんな風に、建具がつるされていて、見たい建具を引っ張り出して見ることができる仕掛けになっています。

軽い木製建具から、重たい木製玄関ドアまで。

どんな仕掛けかはわからないんですが、かるーく取り出して実物を見ることが出来ます。

ショールームの集中している新宿からは、かなり離れたところにあるのですが、このメーカーの建具、おそらく500本以上展示してあります。

選んだ建具、すべてを実際に見ることが出来るので、ちょっと無理してでも来るようにしています。

この展示の仕方、実際に見てみるとかなりびっくりします。


 

兼用の文化と専用の文化

電動が多くなったとはいえ、我々の使う工具は、まだまだたくさんあります。
特にノミは、丸く削るもの、平たく削るもの。私の持っているだけで、7種類くらいあります。

それでも、日本の工具は、木目に対して、直角に切るもの、水平に切るものこぎりを、刃の両端に取り付けたり、かなづちに、くぎ抜きを取り付けたり。

ひとつで、いろんなことができる工具を開発しています。
昔の大工さんは、道具の入った箱を肩に担いで現場に行っていました。
時代劇なんかで見るあれですね。

そのため、あまり工具が多いと持って行くのが大変なので、工具の数を減らしていこうと、様々なことに使える工具が開発されました。
そのかわり、道具に対する愛着も大変なものがあり、自分の工具は、絶対に人に貸さない。
工具をまたぐなんて、言語道断。という思想が生まれていったのかもしれません。

対して、アメリカのような欧米はとにかく、工具には専門性を持たせてきました。
特定のねじを緩めるためだけの工具があったり。
ある特定の木を切るだけの工具があったり。

必然的に工具の数は膨大な量になって行きます。

アメリカ映画なんかを見てますと、広大なガレージの壁に、ズラーッと工具を並べ立て、その日に使う工具だけを持って、出かけていく。という使い方が主なようです。
日本のような「道具は自分の命」というような発想はなく、みんなで使うもの。という発想もあり、家族や、近所のみんなで、貸し借りをして、使っているようです。

作業も、「今日はこの作業しかやらないから、この工具だけでいいや」という発想と、工事自体がシステム化、専門化されているために、自分の専門の仕事以外をやらなくてもいいため、仕事の効率を高めるために、工具自体の専門化も進んで行ったんではないかと思います。


そこで、思いつくのが、建築業界のシステム。
最近は、建築家が設計をし、施工者が施工をする。というシステムも定着してきましたが、昔は、大工の棟梁が、設計をして、自分で工事をしていました。

これも、兼用文化の日本ならではのシステムで、欧米のような、「私は設計しかしません」、「私は施工しかしません」という、文化が定着しなかった要因のひとつではないかと思います。

最近は、ゼネコンや、設計事務所で修行を積んだ2代目、3代目のいる施工をする工務店が、自分で設計、施工をするという図式がまた多くなったのも、こういった日本独特の思想の影響が、形を変えて、世の中に出てきたのかもしれません。


個人的な意見としては、自分で、設計、施工とも、すべて自分で責任を持てる「兼用文化」の方が、性にあっている気がします。
特に、工務店と言う組織は、「なんにでも使える」工具であるべきだと思います。



 
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